序章

人間がこのアダマンテム大陸を支配して数千年。
第三紀末期に起こった騎士王大戦が終わり、新たな皇帝が帝国の玉座に着いたことで
最後の世紀と予言された第四紀へと移行した。
そして第四紀初頭、ある一冊の歴史書が発表された。その名は『アダマンテム戦記』

人間の勇者によって建国された帝国に関する、よくある歴史書だと最初は思われた。
しかし、そこには人々の常識を揺るがす事実が書かれていた。
それは、人間の時代より前にはエルフの時代が存在し、
さらに前には魔族の時代やドラゴンの時代が存在していたというものだった。

著者は皇帝の命令によって直ちに処刑され『アダマンテム戦記』は焚書の対象になった。
しかし、その歴史書を目にした一部の者によって噂が広がり、
人間もエルフも世界の本当の歴史について考え始める。

この物語は『アダマンテム戦記』に影響され、歴史が動いていく激動の時代の中、
とある辺境の村で起こった、ある出来事を描いた物語である。