自主制作アニメの企画書

アダマンテム・レジェンダリアム

現在、自主制作アニメを作っています。まだ暫定的なところがあり、制作する過程で多少内容が変わってくると思いますが、企画書の一部をここに残して置きます。本格的な企画書、ロードマップ、ストーリー構築、脚本、登場人物、設定資料集などのプリプロダクションに関することは全てNotionに書いて保存しています。


自主制作アニメ ソードメイデン企画書

タイトル(Title)

SWORD MAIDEN

ジャンル(Genre)

ファンタジー+アクション

概要(Introduction)

第三紀のアダマンテム大陸の地図

このアニメは珠城淳が脚本・監督を担当した少年少女向けファンタジー作品です。魔法やドラゴンが存在する架空の世界テレンにあるアダマンテム大陸を舞台に、人間とエルフと魔族の関係を題材にした短編アニメです。

主人公リリアムの種族はエルフで旅する紋章剣士。彼女は、国を守る紋章騎士を目指す人間の少年とその家族、そして魔族退治を行う聖騎士団セイントオーダーと出会い交流を深めていきます。そして彼らと交流するなかで、正義とは何か、この世界の本当の真実とは何かについて考え始めます。そしておとぎ話の中だけに存在すると思われていた魔族の王、魔王が復活。リリアムは魔王の脅威に抵抗し、人間とエルフそして世界の運命を左右する戦いに巻き込まれます。

この作品はキャラクターデザインは子供向けで可愛く、格好良く、古典的な少年少女向けファンタジー作品を意識しつつも、カメラワークや編集などにおいては実写映画の手法を積極的に用いたり、Lo-fi Hip-hopを楽曲に採用するなど、今までにない未知の雰囲気を持った3DCGアニメ作品です。日本人の少年少女に限らず、世界の若者に向けた剣と魔法の騎士物語、それがソードメイデンです。

テーマ(Philosophical Conflict)

自分は世界の危機と無関係でいいのか。

あらすじ(Opening)

人間がこのアダマンテム大陸を支配するようになって数千年。新たな皇帝が帝国の玉座に着き、最後の世紀と呼ばれる第四紀へと移行した。そして第四紀初頭、ある一冊の歴史書が発表された。その名は『アダマンテム戦記』。 人間の勇者によって建国された帝国に関する、よくある歴史書だと最初は思われた。しかし、そこには人々の常識を揺るがす事実が書かれていた。それは、人間の時代より前にはエルフの時代が存在し、もっと前には魔族の時代やドラゴンの時代が存在していたというものだった。著者は皇帝の命令によって直ちに処刑され、アダマンテム戦記は焚書の対象になった。 この物語は『アダマンテム戦記』に影響され歴史が動いていく激動の時代の中、とある辺境の村で起こったある出来事を描いた物語である。

登場人物(Characters)

リリアム(Lilium)

本作の主人公。新人の紋章騎士。聖騎士団セイントオーダーの本拠地があるエルノポリス国で訓練を終え、ウインドコリドール地方を旅しているアースカミュが率いる聖騎士団セイントオーダーの一部隊に合流し初任務に挑む。

アクセル(Axel)

※画像なし。父親が営む薬屋を手伝っている青年。クインズフォート国の紋章騎士として士官することを夢見ている。魔力が無いゆえに紋章騎士になることは叶わず、仕方なく地元の村でしがない衛兵として働いている。

フレッド(Fred)

アクセルの父親。薬屋を営む薬師。薬師としての仕事に誇りを持っている。エルフが嫌い。

オリヴィア(Olivia)

アクセルの母親。フレッドの薬屋に併設された治療院で働く治癒専門の魔術師。

ローレリック(Rhorelik)

アクセルの弟。

キルシッカ(Kirsikka)

ローレリックの幼馴染。

村長

キルシッカの祖父。リリアムに依頼を出した村の村長。

アースカミュ(Arthcamu)

聖騎士団セイントオーダーの紋章騎士。隊のリーダー。元は帝国に忠実なエルフだったが、アダマンテム戦記を読んだことがキッカケで性格が変わった。

ギミア(Guimier)

セイントオーダーの紋章騎士。高潔な性格で魔族ミルル退治にやり甲斐を感じている。アースカミュと共にウインドコリドール地方を廻り、ウィグルグラス村にある退魔の防衛陣の点検にやってきた。近頃アースカミュの様子がおかしいことに気づきながらも黙々と任務をこなしている。

シゲゾー(Shigezo)

セイントオーダーに所属しているシント出身の侍。源氏龍雨を帯刀している。旅の途中リリアムに剣術を教える。

ヴェイルフォー(Valefor)

復活した魔王ミルロードの一柱。エルフの時代にローエンドール帝国に現れるが、ニルヴァーナ紋章騎士団によって倒された。しかし数千年以上が経った人間の時代第四紀、長き眠りから復活しリリアムの前に現れる。

アダマンテム・レジェンダリアムとはなにか

設定資料集として

アダマンテム・レジェンダリアム(Adamantem Legendarium)とは本作品を補完する為の設定資料集です。アダマンテム大陸のほぼ全ての由来が書かれた歴史書、アダマンテム戦記(Adamantem Chronicles)がその中心の原典となります。世界設定、用語集なども兼ねており、ゲームでいえば攻略本やアルティマニアに近いものです。アダマンテムの住人が書いたという体裁の書籍群なので、後から世界観を補完する本を追加して増やすことが出来ます。エルダースクロールズシリーズのゲーム内書籍と同じシステムです。

世界観を共有したブランドとして

またアダマンテム・レジェンダリアムとは世界観そのものや、それに連なる作品群のブランド名を意味します。イヴァリース・アライアンス(参考:FFT、FF12)、宇宙世紀シリーズ(参考:機動戦士ガンダム、機動戦士ガンダムUCなど)、MCUマーベル・シネマティック・ユニバース(参考:アイアンマン、アベンジャーズ)と同等の呼称と考えてください。ソードメイデンはアダマンテム・レジェンダリアムという世界観から生まれた物語です。

箱庭として

一般的な漫画、アニメ、実写作品のような一本道の物語ドリブン、キャラクターありきのキャラクタードリブンの作り方ではなく、アダマンテムという大陸を箱庭として、そこの住人達のそれぞれの物語を描く世界観ドリブンの作り方を行います。RPGゲームのような作り方をアニメでも行うということです。FFのイヴァリース、TESのタムリエルに相当するものがアダマンテムです。当然、物語もキャラクターの魅力も大事に、この世界観・箱庭を育てていきます。

作中での扱い

アダマンテム戦記を筆頭に、従来の帝国の通説を伝える本もあれば、エルフの時代のことに言及した本もあります。作中のアダマンテム戦記は帝国の歴史学者が執筆し第四紀に初版が出版された歴史書の写本、という設定です。

現時点で存在する書籍

  • アダマンテム戦記
  • エルフ時代の子供向けのおとぎ話
  • アッシュメル・タブレット
  • エセリアル・タブレット
  • メア・スプリメナス聖典
  • 勇者の物語

アンビバレンツな感情

アダマンテム・レジェンダリアムなどに関して、大きな構想・大きな野望を抱いているように感じられるかもしれませんが、これが実現出来るとは考えていません。こういった大きな構想はスタジオ規模でやるべきことであって、自分一人で出来ることには限りがあるからです。残念ながら僕は自分自身のスタジオを持っていません。ソードメイデンという一つの自主制作アニメを数年かけて貧困に耐えて血ヘド吐いて、そうしてやっとなんとかして作ることしか出来ないでしょう。でも挑戦してみたいのです。時代に傷跡を付けたいのです。ソードメイデンを、自分が生きたという証として残したい。そういった強い思いはあります。しかし時々それすらも無理じゃないかと辛くなることもあります。

インディーズのクリエイターというのは苦労が多いです。映画を作るだけでは食っていくことが出来ないので、結婚式場のカメラマンとして働く監督、学校の先生や介護士として働きながら映画を作っている監督、東京の家賃が払えないので実家に帰って編集作業をしている監督・・・そういったインデペンデントのクリエイターの話を聞くたびに大変だと感じます。

しかし一方で3年かけて一人でアニメ映画を作った北欧の監督、10年かけて警備員のバイトしながら一人でオープンワールドRPGを作ったイギリス人ゲームデベロッパー、7年かけて一人でストップモーション映画を作った映画監督、7年かけて一人で手描きアニメ映画を作った映画監督・・・などのような、すごいクリエイターもいます。この人達は良い意味でクレイジーだと思います。会社に所属するサラリーマンクリエイターとしては社会に馴染めず挫折した自分の人生を振り返った時に、どちらかといえば、いや、明らかに自分は一人でことを成すクレイジー側の人間なのです。しかし一方でスタジオや会社に所属し、共同作業で一つのモノを作ることに対する憧れもあります。本当はそうでありたかった。アンビバレンツな感情。

ソードメイデンはパイロット版のような位置づけで、後に資金を集め、仲間と共にスタジオを作りアダマンテム・レジェンダリアムを展開していければ良いな、というのが夢・・・。いやー無理だろうなぁ。現状では一人で自主制作アニメ、ソードメイデンを作るのが精一杯です。この先どうなるか分かりませんが、とりあえずは完成目指して頑張ります。