RWBYのアクションシーンについて書いていきます。
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アニメーション
チームCFVYがグリムと戦うシーン
このシーンはチームCFVY4人それぞれの見せ場がある場面です。ここで主に取り上げるのは赤髪の奴(名前忘れた)。輸送機から降下してまずはヤツハシがグリムを一掃します。その流れのまま赤髪とベルベットがグリムと戦っています。ここで注目したいのは、赤髪とベルベットの見せ方がグチャグチャになっているわけではなく、ちゃんと赤髪とベルベットをリズム良く見せている所です。
ヤツハシのカットの後・・・
1、赤髪のキックとパンチ
2、ベルベットの飛び蹴り
3、赤髪の下段への攻撃(奥にいる次のベルベットの攻撃を見せる為に控えめなしゃがみ攻撃になっている)
4、ベルベットのサマーソルトキック
これらの攻撃がリズム良く、かつそれぞれの見せ場をちゃんと作っているので気持ちのいい戦闘シーンになっています。
そして赤髪の猛攻撃の所。サマーソルトキックでグリムを蹴り上げた後に連続パンチを繰り出しているのですが、よく見ると1つのカメラで撮影しているのではなく、3~4台の微妙に角度の違うカメラからのショットを繋げて1つの連続パンチのカットを作っているように見えます。あぁこういうテクニックもあるのか~と思いました。
ベルベットがロボットと戦うシーン
ここは今まで能力を見せたことがなかったベルベットが初めて能力を行使して敵を無双するカタルシスのあるシーンです。
実写のカメラワークや編集のテクニックだと思いますが、被写体に向かって回転しながら急速に接近するカメラワーク。これがカッチョいい。急速に接近して魅せポイントはスローモーションっていうね。これですよ。
ここでもベルベットの背中に向かってカメラが回転しながら急速に接近しています。実写のテクニックもアニメのテクニックも両方効果的に活かせるのがCGアニメならではですね。背景もCGで作り込んでいないとダメですが。
ワイスが走るシーン
ワイスの走り方がナルトみたいな忍者走りになっています。
忍者走り、ナルト走り、Ninja runなど色々言い方があるみたいで、決まった言い方はないみたいです。ナルトが有名なのでナルト走りとも呼ばれていますが、既に忍空の時代にはこの走り方は存在していました(忍空のオープニングを見よう)。
何故こんな走り方をするのかと言えば、おそらく手描きアニメーターの作画効率の為じゃないでしょうか。きっちり走らせようとすると手や指を描く必要があります。ところが後ろに手をやっているとカットによっては手や指を描く必要はありません。ボクも一度CGキャラでニンジャランするモーションを作ったことがあるけど、比較的ラクに作れた記憶があります。
いまや忍者だけじゃなくてエヴァンゲリオンや進撃の巨人ですら忍者走りする時代なので、このネーミングは適切じゃないかもしれませんね。
ルビーとトーチウィック&ネオが戦うシーン
モンティ・オウムがこういった高速戦闘で迫力を出せている秘訣は回転が1つの要素だとボクは考えています。例えばこのシーンではルビーが武器を回転させる、自分も回転する、逃げるネオはバク転をする。
このシーンでは、左から来たネオがルビーを利用して上へ回転し身体をひねらせながらキック。さらに2人を中心にしつつカメラが左へ移動。そしてネオは左へ側転しながら左足キックからの後ろ回し蹴り。
ここではネオが前転ジャンプしつつ傘の柄を利用してルビーから武器を引っ剥がします。ネオはさらなる追撃をする為に予備動作として身体を回転させ、キックを叩き込みます。よく見るとルビーの方も無理矢理武器を引っ剥がされたせいでめっちゃ回転してます。ちなみにスローモーションの使い方もさすがやなぁと。
このようにキャラも武器もカメラも大げさなくらい回転する。これぞモンティアクションの真髄です。
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