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アニメーター別で見るドラゴンボール 前田実 その壱

Dragonball_01

アニメーター、作画監督別にみる作画・アニメーションの違いを書いていきます。

1.前田実さんって?

まずは前田実(前田みのる)監督。鳥山明作品においてはDr.スランプアラレちゃん、ドラゴンボール、ドラゴンボールZで作画監督、キャラクターデザイン、キーアニメーターとして活躍されていました。いわゆるドラゴンボールらしいキャラの動かし方、戦闘シーンの動き方などの源流は前田実さんだと思います。

前田実監督はシリーズディレクターで演出もしていた岡崎稔さんと長らくコンビを組んでいました。前田さんが作画監督で岡崎さんが演出、という形ですね。このようにドラゴンボール、というか東映アニメーションでは映画会社の東映を母体としているのでTVアニメでも各エピソードは演出家の作品であるという映画屋的な文化があったようです(今は知らんけど)。このように見せ方は作画監督だけの力ではなく演出家の力も大きいということは覚えておいてください。

2.特徴

前田実さんの作画の特徴としてはとにかく鳥山明先生の絵に忠実で作画に癖がないことなんじゃないかと自分は思ってます。

DRAGON BALL DVD BOX DRAGON BOOKより

アニメの仕事を始めた頃から、どうして原作があるのに違う画にしているんだろうか、ずっと疑問に思っていたんですよ。そうなっていたのはアニメーターの傲(おご)りのためなんですよ。アニメーターたちが、漫画家さんの画を下手だと思っていたんですよ。

確かに当時は漫画家でもあまり上手でない人がいましたからね。でも、たとえ画が下手だったとしても、下手なりにファンがいるわけだから、そっくりそのまま表現しないとおかしいと僕は思っていたんです。だから自分がキャラクターをデザインする立場になってからは、線1本まで似せるようにしてますけどね。

前田さんは亀仙人の頭のラインを描くのが苦手で、鳥山先生が住んでる名古屋で目の前で亀仙人を描いてもらったそうです。

それを見て「描き方が違うから、描きにくかったんだ」と思った。普通、右利きの人は右上から左下に線を引くじゃないですか。だけど、鳥山君は左下から右上に線を引いてたんですよ。それだけの違いだったんです。

また、前田監督班には他にも突出したすごいアニメーターがいて、中鶴勝祥さんや佐藤正樹さんがいてました。なので前田さんが作画監督の回は異常に作画が良くて見てて気持ちのいい戦闘シーンが多いですね。

3.アニメーション

悟空が天津飯に向かって突進するシーン

悟空が天津飯に向かって突進するシーン

・一度身体を左に振る予備動作を行い残像を残しながら右に消える
・カメラ(天津飯)がその動きについていけず一瞬見逃している?ことを表現している

天津飯が悟空の動きを見極めるシーン

天津飯が悟空の動きを見極めるシーン

・悟空の高速移動を波紋のようなエフェクトで表現している
・カメラが天津飯を一周することで3つの目を駆使して悟空の動きを捉えていることを表現している
・悟空のやられっぷりの動きも見てて気持ちがいい

ギニューがパニクって界王拳悟空に岩をぶつけるシーン

ギニューがパニクって界王拳悟空に岩をぶつけるシーン

・赤色がベースの界王拳に青色のエフェクトが美しい
・戦闘力15万以上あるサイヤ人に岩をぶつけるだけで何とかなると思ってるギニューのドヤ顔
・この回は前田さんだと思うんですけど、もしかしたら島貫さんかなぁ。ちょっとあやふや。

ナッパが悟空に突進するシーン

ナッパが悟空に突進するシーン

・アップが多く悟空の動きをあえてちゃんと見せない演出
・ナッパの後頭部に蹴りを入れた瞬間ナッパの汗がほとばしる
・蹴りによる頭の反動をこの汗でフォロースルーとして表現している
・ナッパが地面に倒れ込んだ動きも自然で良いですね
・手前の土煙も良い

ナッパが悟空に殴りかかるシーン

ナッパが悟空に殴りかかるシーン

・1枚の画にいくつも手や足、そして悟空を描き高速感を出している
・ドラゴンボールでは珍しくパンチやキックがエフェクトを帯びている

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